レアファンク

自分たちの世代の文化(自分は1985年生まれ)というのは、
「聴こうと思えば何でも聴けるけど、共通して聴いてるものはない」となるのかな、と思う。
それはメディアが発達した近年なら結構前からそうじゃないのか、と思うかもしれないけれど、
80年代に育った岡崎京子の漫画なんか読んでると80年代は80年代でいろいろな共有文化
テクノポップとか、ディスコとか、サイケファッションとか。あとテレビ。)
があるってことがよくわかるし、
70年代でも、今自分が英語を習っている講師がちょうどそのぐらいの年代に青春を過ごしてて
またそういう話をするのが好きだからよく聞くのだけれど、
すごく「自分たちの文化」っていう意識が強い。
ゴダールはじめヌーベルバーグとか、セックスピストルズにはじまるパンクとか、
 ビートルズは言わずもがなだけれどストーンズもそうだし、ザ・フーとかまで。)
ヒップホップとかテクノは結構「今の文化」という側面を持っているのかもしれないけれど、
全体に浸透しているかというと全然そうじゃないし、
漫画もかなり力が落ちてきている。
まぁただ、「聴こうと思えば何でも聴ける」という状況はある種の聴き方をするには非常に優れていて、
「共通して聴いてるものがない」というのは裏返せば何を聴くも完全に自由ということだし、
そういう聴き方をしないとトータスとかジム・オルークみたいな音楽は出てこないんだろうし。
そうするとこれからあーいうのがスタンダードになっていくのかな。わからないけど。